同じ場所を何度か訪れると、その場所に眼が慣れてきて、そこで撮るものも変わってくると聞いた。確かにそうだ。ひとり中国へ出かけた2年前は見るもの全てを写し撮りたくて落ち着きが無かったけども、中国を何度も訪れて、だんだんと眼が慣れてきたせいか、視線は何か落ち着いた気がする。これは良いことかというと、分からない。眼が慣れることで新たな視点を持つことができるかもしれないけども、一方、眼が慣れるということは最初に感じた興味から遠ざかるようで、それは惜しいことだと思う。何にせよ最初に何に感動したかを覚えておくのは大事なことだ。
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ぼんやりと考えるに、これから先にどこを訪れるかは2通りある。ひとつはこれまで訪れた、眼の慣れた街をもう一度訪れてみること。もうひとつは新たな文化圏を訪れてみること。前者は魅力的だ。遠く離れた懐かしい場所へ行く。きっと同じ場所に行けば懐かしい人とも再会できるでしょう。ただ、後者も魅力的だ。知らない土地は刺激的だ。文化圏の異なる地域、例えば、ラサやカシュガルなど。チベット文化、イスラム文化はきっと刺激的だ。
・・そんな次の行き先を考えつつ、実はちょっと息抜きに中国から離れて、またシンガポールでも行ってみようかとも思っている。