しまった。また更新が滞ってしまった。
・・そうだ。フエの王宮のほとり。そこには痩せた「おじさん」がいたんだった。おじさんは英語がほとんど喋れなかったので、身振り手振りで、ここにいた子供たちは知らないかと聞いてみた。やりとりは概ねこんな感じだった。

私:「この子たちを知っていますか?」(写真を見せながら)
おじさん:「うん? あー、知っているよ。」
「この子達のうち二人を知っているよ。(写真を指差しながら)」
「今はココにはいないよ。あんたも見たろ。ここにはもうだれもいないんだ。」
「あっちのほうへ引っ越したんだ。」
「ワシはシクロ(自転車タクシー)をやっている。」
「あんたらをその子らがいるところへ連れて行くことができるよ。」
私:「やっぱり引越してたんですか?」
「じゃぁ、そこへ連れて行ってもらえますか?シクロ代いくらでしょうか。」
おじさん:「そうだな・・10万ドン(500円くらい)でどうだい?」
私:「OK。お願いします。」
おじさん:「ところで、あんたカメラもってるなら、ワシの写真も撮ってくれないか。
私:「あ、いいですよ。」(パチリっとおじさん:「では行こうか・・と、あんたら日本人だろ。宿は決まっているの?」
「ワシ、安い宿(cheap hotel)知ってるよ。」
私:「ああ、宿は決まってるから、この子たちがいる所まで送ってくれればいいよ。」
おじさん:「まぁ、まぁ。OK、OK。安宿(cheap hotel)!」
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こんな感じで、シクロに乗って出かけたんだった。面倒なことになりそうなので「安宿」は要らないと何度も言ったのだけど、おじさんは、その度、「cheap hotel!」といって親指を立ててにっこり笑うのだ。
・・大丈夫かね?と思いながら、シクロに乗ること約15分。ついにそこへたどり着いたのだった。
(つづく)