昨日、中国の杭州から無事に帰ってきた。結局、旅行前に予定を変更して「黟県」ではなく、「兰溪」という街へ行ってきた。兰溪から20kmほどのはずれにある「諸葛八卦村」という村が目的地だ。「黟県」の古鎮である「宏村」は外国人には開放されていないため、公安局で村への入場許可証を発行してもらう必要があるんだとか・・で、予定を変更して「諸葛八卦村」へ向かうことにした。諸葛八卦村は諸葛亮孔明の子孫が現在も暮らしている村で、1340年ごろ風水に長けていた28代目の諸葛氏が設計した村なんだとか。「黟県」の「宏村」と同じく徽州様式の住居が建ち並び、村の設計に風水を取り入れているところも共通している。それに、「杭州」と「兰溪」の間にある「紹興」も魅力的な街で、訪れてみたかったので、ひとまずは「兰溪」へ向かうことにしたのだ。

今回訪れた街や村はどこもそれ自体とても魅力的だったけど、何より印象に残っているのは、そこで暮らしている人たちの・・何だろうか、表情というか、生活そのものというか、ぼんやりとした雰囲気だ。つかみどころが無く、私はアホなのでうまく表現できないけども、結局、出会った人たちの表情や生活そのものが街の印象をかたち造っていると思われる。そうしてできた自分の頭の中にある街は、想像の域を出ない勝手なイメージであるかもしれないけど、ある意味、旅行者の視点で見た正しい街の姿なのだ。それらは自分にはとても新鮮で、貴重であると思えるのだ。土埃が舞う乾燥した道路や壁、知らない街でお世話になった人たちの顔が今もぼんやりと思い浮かんでくる。良い旅行だった。またどこかへ行こうと思う。今度こそは「張家界」かな。
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写真は諸葛八卦村の一角