「承啓楼」の横にある巫さんちの家は1階が小さな商店で、2階は旅行者が泊まれるように改装されている。部屋はとても綺麗だったし、シャワーもトイレも使えるようなので即決。「お世話になります」・・と。
巫さんちには5歳くらいの小さな子供が一人いる。とってもかわいいのだけど、私の事を指差して「スースー!」・・と言う。んー、かわいいなぁ。でも「スースー」って何ですか?って巫さんに聞いてみたら・・どうやら「叔叔(スースー)」=「おじさん」らしい。「あのね、おじさんじゃないんだよー」って教えてあげたかった。
それはそうと、このあたりの人達はお客さんに対してとても親切にしてくれる。お茶を丁寧にいれてくれて、「まぁ、どうぞどうぞ」と。「楊梅」という地元で取れた果物もふるまってくれた。巫さんのご主人がタバコを吸うときは必ずタバコを2本取り出す。1本をまず私に勧めて、もう1本は自分で吸う。滞在中に訪れた土楼や商店でも同じようにお茶やお菓子を頂いた。挨拶にも似た習慣なんだろうね。観光客に対しての挨拶という訳でもなくて、商店を訪れた近所の人達にも同じようにお茶やお菓子をふるまう。「まぁ、どうぞどうぞ」と。

ココではすっかり落ち着いて、翌日に永定県各地に点在する土楼をめぐることにしたのでした。

(つづく)